西宮を舞台にした創作物

阪急電車

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サムネイル:阪急電車
映画は観客動員90万人突破の大ヒット
著者:有川ひろ ※出版後に改名
『阪急電車』 単行本/幻冬舎(2008年)、文庫版/幻冬舎文庫(2010年)
作品紹介

阪急電車・今津線の8つの駅を舞台とし、乗客たちが織り成すエピソードを全16話で綴った大ベストセラー小説。映画は今津線を中心に撮影され、観客動員90万人のヒット作となった。

作品の舞台となった場所
阪急今津線沿線、関西学院大学、大手前大学、夙川河川敷緑地など

責任者がヒヤヒヤの乗降シーン。宮本信子さんは一人で乗車。

約一カ月の撮影期間中に臨時電車が60本走り、撮影のクランクアップは門戸厄神駅でした。西宮北口駅は連日大勢のエキストラや撮影隊で溢れかえっていました。最大3分の停車時間しか確保できないため、乗降シーンはほぼぶっつけ本番で撮影。傍らでは阪急電鉄の責任者が付きっきりでダイヤ表とにらめっこしていました。各駅にある広告看板は、美術担当の方が撮影の前日の深夜に取り替えていたそうです。劇中に登場する喫茶店のシーンは、残念ながら西宮ではなくすべて神戸にある喫茶店で撮影されました。

最終の60本目の電車には、西宮ガーデンズのTOHOシネマズで舞台挨拶をする出演者が乗車して西宮北口駅に降り立ちました。今津線と言いながら西宮北口より北行きの路線だけで撮影されたのは、電車が高架を走ると生活感がなくなってしまうという著者・有川ひろさんのこだわりだったそうです。

時江役の宮本信子さんは、撮影前日に一人で今津線に乗り現場の空気感を確かめたそうです。時江の孫役で登場した芦田愛菜さんは、映画の撮影時はまだ西宮に住んでいたそうですね。健介役の鈴木亮平さんは西宮出身であったため、この映画に出られたことをとても喜び、撮影が終わった日はふらっと実家に帰ったそうです。

阪急西宮北口駅

今津線6番ホームに臨時列車を走らせて撮影。300人のエキストラが参加し、緊迫感のある撮影現場となった。

風景写真提供:西宮流
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